June 6, 2012

餃子を包む

咳が最近とまらず、文学的な気分になっているということは既にTwitterにて周知済みであるが、肺結核で亡くなった格好いい人の多いこと。一昔前までは日本人の死因の1位だったのだとか。
まあ、別に結核じゃない。

それで、仕事にも差し支えるので、今日は代休とって、近所のクリニック行って、薬をもらって、家で休んだり、餃子を包んだりしていた。

最近実家の母に癌が見つかって、術後の一ヶ月ほど身の回りの手伝いをしに帰郷していたのだけれど、それでちょっと疲れたみたいだ。 術後一週間くらいでは退院し、現在は経過観察中だが、あまり家と職場をあけるわけにもいかず、戻ってきた。家事って意外と体力使うので、無理して悪化させないか心配だが、まあでも概ねなんとかやっている様子。
こういうのをブログに書くのは苦手で。
 基本的に、「誰かの不幸せに 僕の涙はいらないから」という岸田繁の書いたように、ブログを見てくれている方に、無為にご心配をかけるというか、心配することを求めるようなことがしたくないのだと思う。

 それにしても、餃子。
 この前の週末に旦那さんと見た「トイレット」という映画に影響されている。「かもめ食堂」の流れだが、あれよりかなりPOPで観やすいしなかなかにいい映画なので、是非。
こういう作業はとてもおばあちゃん的だなと思う。さやいんげんの筋を取る、とか、もやしの根っこを取る、とか、うずら豆をさやから出す、とか、そういう、台所に立つのではなく椅子に座って内職のようにやる手仕事。
 出来合いの餃子がいくらでも売っているような時代に、家事に手間暇かけている感じ。
丁寧に、手早く、きれいに。しかもいま絶賛咳込み中なので、のどにハンカチを巻いている。ますますおばあちゃん的である。まだ、ねぎは巻いていない。

 で、餃子。
 薄い皮を手のひらにのせる。
 ボウルから具をスプーンですくって皮の中心より気持ち右側にのせる。
ちなみに具はむきえびの叩いたやつと鶏ひき肉とにんにくとごま油と醤油と片栗粉をそれぞれ適量まぜたものにした。
皮の縁に水をつける。
 一旦皿に置いて、右からひだを作りながら皮を閉じていく。
 破れがないか確認して皿に並べる。

こういうことをするとなんとなく、丁寧に生活しているような気がして。
 それでこうして真っ白なダッシュボードに向き合う気持ちになったのかもしれない。
 文章は、前の更新と間があけばあくほど書き出しにくくなる。どんな精神状態でどんな言葉をつむぐのが一番適当なのかということを掴みにいくのが遅くなるのである。

散漫だけれどやっと文章を書けた。
それに、最近わからなくなっていた自分が今聞きたい音楽を見つけ出すこともできるようになった。
今は、おはようまだやろう/ゆらゆら帝国 です。




餃子作ってよかったな。

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